久々の大物(2023秋の道央日本海 その1)

たけぼー

2023年10月02日 20:45

10月上旬
大潮(満月4日目)
04:19 35cm
10:39 17cm
17:19 38cm
23:00 25cm
天候:曇り
波高:0.5m程
風:南南西5m程
水温:23℃(気象庁HP)
4:30
道央日本海サーフ
2日前にまとまった降雨あり、波は2日前からの北西風で釣行前日は波高く釣りが難しい予報だった。前日夜から風が南寄りに変わり、波が落ちて来たタイミングでの釣行。

(釣り後撮影)

辺りはまだ暗いが、満月が出ているので、ヘッドライトを付けなくても歩くのには支障ない程明るい。
少し沖に瀬のある場所にエントリー。
上げ潮が止まる間際のタイミング、キャストを始めた段階では、潮の動きは感じられるが瀬が一カ所かろうじて頭を出しているだけで、サーフは起伏の無いのっぺりとした感じに見える。
まだ満潮に向かい潮が上げているせいか、波はウネウネと短い間隔となっている。
タイドミノー175フライヤーで数投するが、ウネウネとした波に揉まれてしまっているようで、ルアーが泳いでいる感覚が手元に伝わって来ない。
着水点も分からない程暗い中での釣りなので、引き抵抗が良く伝わるルアーにしようと、ヒラメーミノーⅢシンキングに変えるとルアーの泳ぎが伝わってくるようになった。
横移動しながらミノーで沖に見える瀬の周りを探っていると、10投程したところで、岸近くでアタリ。
ヒットした直後は、元気に引いたが手応えは軽い。
4:40

35㎝。リリースした。
ルアーはヒラメミノーⅢシンキング(グローアカキン)

少しずつ明るくなり、着水点が見えてきた。
同じルアーで、少し離れた地形変化を探ると30m程沖でヒット。
05:01

ソゲ。
ルアーはヒラメミノーⅢシンキング(グローアカキン)

小さいのが2枚続き、水温はまだ高いし、ソゲサイズしか居ないのかな~と悪い予感がしてくる。
最初の場所に戻りながら撃っていると、潮が下げ方向に変わったようで、地形変化が顔を出し始めた。
やっぱり最初の場所が良かったとミノーで攻め直すと岸近くでアタリ。
05:07

ソゲ。
ルアーはヒラメミノーⅢシンキング(グローアカキン)

ソゲでも連続してアタるのは楽しいので、気分良く釣りを続ける。
潮は下げに向かって本格的に動き出し、釣れそうな雰囲気が出てきた。
このポイントでは満潮から下げ潮が効き始めたタイミングが時合となることが多々あり、良い予感がしてきた。
瀬の脇の流れの上流側にミノーをキャストし、流れに乗せて扇状に探っていると、岸から5m程のところでヒット。
重量感は無いが、流れの中で元気に引くので緩めにしてたドラグが少し出る。
05:17

小さく見えたけど、計ったら40㎝あったのでキープした。

同じルアーで同じ場所を攻めるが反応ないので、少しレンジを下げようと、ヒラメミノー135Sにチェンジしたところ、沖目でアタり。
作戦的中!っと喜んだが、直後にフックアウトしてしまった。
手応え的には40㎝台だったか。

かなり小さいベイトがルアーに驚いてか、水面を逃げ回っているのが数回見えた。
鳥山は見えないが、ベイトは入っているようだ。

その後反応が途絶えたので、スプーンやビーチウォーカーアクシオンで探ってみるが、今の状況にはやはりミノーだと感じ、瀬の反対側をミノーで探ることにする。
反対側は瀬の脇も水深が浅めで、かなり沖にあるブレイクラインからウネウネと斜めに波が入っており、流れが複雑に絡んでいる。
サイレントアサシン140Sでウネウネと波打つシャローを何度か通すと、瀬のすぐ脇でリトリーブが止まるような力強いアタリ。
06:09

44㎝。
ルアーはサイレントアサシン140S(ピンク)
フッキングはベリーフック。魚は下からカチ上げるようにバイトしたのだろう。

その後はアタリが途絶えたが、潮が干潮に向けて動いている間はチャンスがありそうな感じ。
同じ場所でもう少し粘ろうかとも思ったが、今期このポイントに入るのは今日が初めてだったので、今後のためにも潮が動いている良い時間にサーフ全体を見てみようと海岸線を見て回ることにした。
サーフを歩きながら地形変化を見てみると前年と大きな変化はないが、瀬の場所や大きさは少し変わってる気がした。
今日の水色は笹濁り。気のせいかもしれないが、時間の経過とともに少しずつ濁りが薄くなっていると感じる(太陽が出たり隠れたりしてたので、光の具合で見え方が変わったのかもしれない)。

一際海岸線が凹んでいるワンド状の場所に差し掛かった時、水面でベイトが跳ねたように見えた。
ワンドの真ん中辺りからミノーを通していく。
既に釣果は得ていたので、ガッついて釣りをする気分では全くなく、隣の釣り人とは300m位離れていたので、行きの車でyoutubeから流れていた藤井フミヤの曲を歌いながらのキャスト。

「振り返ると、いつも君が笑ってくれた~、風のようにそっと~・・・」、歌詞が途中で思い出せなくなり、「なんだっけな~?」と最初に戻って何度も歌を繰り返しながら、キャストも繰り返す。
歌のテンポより、速めのリトリーブで探り続けていると、リトリーブが強制ストップし我に帰る。
ヒットしたのは、着水点から半分程巻いて来た辺りか。
かなりの重量感から瞬時に大物と感じて、ロッドを立て過ぎないよう気を付け、ヒラメの進行方向に一緒に横移動しながら慎重に寄せる。
一度ドラグを出して沖に数メートル走ったが、後は大した抵抗がないまま波打ち際まで短時間(恐らく1分以内)で寄った。
しかし、最後のかけ上がりでは重々しい抵抗。この時点では手応えからして65㎝はあるかな、と思いながらのやり取り。
そのうち、ヒラメが暴れ水面を叩く大きな尾が見えて、70㎝あるかもなと緊張が走る。
ただ、メインライン1.2号、スペーサー2.5号、ショックリーダーナイロン7号という、いつも通りの太めのラインセッティングなので、「きっと大丈夫でしょ」とライン強度を信じて寄せ波に合わせて、「エイヤ!」とずり上げようとしたが、ヒラメが思った以上に重く、波打ち際の傾斜が急なこともあって、上手くずり上げきれず、ヒラメは波打ち際でバタバタと暴れる。
ここでかなりの大物だとやっと認識。「デカいけど、ここで躊躇しちゃ駄目だ」と感じ、ロッドを水平にしてスプールを押さえて、まさにラインの強度を信じて、重いヒラメを波打ち際の傾斜の半分程のところまで引きづり上げて、とりあえずランディングに成功した。
ただ、まだいつ波が来てもおかしくない場所にヒラメが居るので、リーダーを持ってヒラメを引きずろうとしたところ、スナップとの結束部分から切れてしまった。
慌ててロッドを放り投げ、ヒラメと波打ち際の間に体を入れる。ヒラメの腹の下に両手を滑り込ませて、波打ち際の傾斜の上まで放り投げて、何とか一件落着した。
06:53

釣り上げたヒラメを見て、75位はあるかな〜と思いメジャーを当てると80超えてて驚いた。
サイズは81㎝。
ルアーはヒラメミノー135S(Nマイワシ)

フッキングはリアフック。
ベリーとフロントはファイト中に掛かったように思う。
ランディングの際、リーダーがスナップの結束部分で切れたのは、朝一から結び直してなかったから弱くなってたのかな、と反省した(捕れてなかったら悔み切れなかったろうな〜)。
まだ時合は続きそうな感じだったが、ここで釣り終了とした。

使用タックル
ロッド:シマノ NESSA XR108M+
リール:シマノ TWINPOWER4000XG(2020年型)(スプールはストラディック4000XG用スプール(2019年型)を使用)
メインライン:PE1.2号 200m(よつあみ エックスブレイドアップグレードX8 ※2023年5月から釣行10回位使用)
スペーサー:PE2.5号 6.5m(山豊テグス PE RESIN SHELLER8)
ショックリーダー:ナイロン7号 125㎝(VARIVAS SEABASS SHOCKLEADER25LB)
スナップ:C’ultiva クロスロックスナップ0号
ルアー:シマノ 熱砂ヒラメミノー135Sフラッシュブースト(Nマイワシ)
スプリットリング:4#(DUO ORIGINAL)
フック:C’ultiva ST46 4#
※メインラインとスペーサーの結束はSFノット(結び目の端糸はライターで炙って処理し、結束補強剤で補強「VARIVAS結び目にシュッ!」)
※スペーサーとショックリーダーの結束はFGノット(結束補強剤で補強「VARIVAS結び目にシュッ!」)

久々に自己記録を更新。
過去のブログを見直したら、それまでの自己記録は2014年7月に噴火湾の磯で釣った76cm。
9年振りに、自己記録を5cm更新できた。

前回の自己記録の時のブログ記事を見返すと、「いつか80オーバーを釣りたい」と書いていた。あの当時は、今より大物志向が強くて、雑誌やブログで座布団ヒラメが釣れたという記事を見ては、いつかもっとデカイの釣ってやるぞ〜と思ってたけど、年を重ねて、あまりサイズは気にしなくなり、ここ数年は、サーフでポイント開拓しながら伸び伸びと釣りをするスタイルに傾向してきた。
今回の大物、釣れたのはもちろん嬉しいけど、もし10年前に釣っていたら、きっと今の何倍も嬉しかったと思う。

いつかもっと大きいのが釣れたら、またこの記事を読み返してみよう。

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